テニスのボレーとは。ストロークとの違いは?の段

テニスのショットは大別するとサーブ、ストローク、ボレーの3種類です。

これまでの記事ではストローク(フォアハンドストロークとバックハンドストローク)について取り扱ってきました。今回はボレーです。

 

まずは「ボレー」というのがどんなショットなのか、基礎の基礎をお話したいと思います。

 

ボレーのコツを徹底解説!
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ボレーってどんなショット?

ボレーは「相手が打ったボールをノーバウンドで相手コートへ打ち返すショット」です。

対してストロークは「ワンバウンドしてから打ち返すショット」ですね。

 

打点の高さによって、高いほうから順に

  • ハイボレー
  • ミドルボレー(単にボレーと呼称)
  • ローボレー

 

打ち方によって

  • ドライブボレー
  • ポーチボレー(単にポーチと呼称)
  • ブロックボレー(単にブロックと呼称)
  • パンチボレー(単にボレーと呼称)
  • ドロップボレー(単にドロップと呼称)

 

と種類があります。

カエル
会話のなかでよく出てくるのは「ハイボレー」「ローボレー」「ドライブボレー」と「ポーチ」の4つくらいやな。他は大体「ボレー」としか言わんで。
ボレーはノーバウンドで相手コートへ返球するため、相手が次のボールへ備える時間を奪うことのできるショットです。また、ノーバウンドでとるので、必然的にコート前方で打球することになり、相手コートの浅いところも深いところも狙いやすく、角度もつけやすくなります。そのため、ストロークより決定力の高いショットといえます。
その反面、ノーバウンドで返球するということは、相手が打ったボールを早いタイミングで返さなければならないため、自分がボールへ備える時間もなくなります。また、コート前方で打球するということは、相手の狙える範囲が広がるということでもあります。
ということで、基本的にはストロークで優位に立って、相手から甘い球が返ってくるタイミングで前に詰めてボレーで決めるのが王道です。
繋ぎのボレーなど守備的に使う場面もありますが、基本は攻撃用のショットだということを覚えておいてください。

ボレーとストロークの違いはなに?

ボレーはノーバウンドで返球するショット、ストロークはワンバウンドで返球するショットでしたね。

ここでは、ボレーとストロークの違いについて、もう少し掘り下げてみます。

 

ボールは高い打点で捉えたほうが威力が増します。

ということは、ボレーはできるだけネットに詰めて打ったほうが威力が増し、狙えるコースも広くなり、決定力も上がるということです。

 

しかし、前に詰めれば詰めるほど、時間がなくなります。ストロークのようにテイクバックしてスイングする時間的余裕はありません。

 

じゃあどうするか。答えは「振らなければいい」んです。

 

ストロークはラケットを振るショット、ボレーはラケットを振らないショットです。

 

細かい打ち方については別の記事に任せるとして、これだけ覚えておいてください。

ボレーはラケットを振らない、というより振ってはいけないショットです。

 

カエル
プロとか上手い人みてたら振ってるがな!!

と思われるかもしれません。

 

ですが、振ってるのは腕だけで、ラケットは振っていません。ラケットの面の傾きが寝たり倒れたりはしていないはずです。

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ボレーは振らないショット

ボレーは飛んでくるボールの軌道上に真っ直ぐラケットを立てて、当てて返すだけ。ただそれだけです。

そこにフットワークがついてきて、前に移動する動きに上半身、腕が連動して振ってるように見えるだけです。

 

まあそうは言っても上手い人は、最後に威力を上げたりコースの微調整をするために実際振ってるのですが、真似しちゃいけません。できるわけないので。

 

初心者は、ラケットを止めて当てる。これだけで十分ですし、これ以上やらないほうが身のためです。

カエル

最初はどれだけ口酸っぱく言われようが、振ってないつもりが振ってしまうもんなんや。

「振ってる振ってる!」
「振ってないっすよ!!」
「・・キレてる?」
「キレてないっすよ!!!」

みたいなやり取りを何度繰り返すことか。ボレーは振らないということを実感として理解できるまでは時間がかかるやろな。

さいごに

ボレーがどんなショットか、なんとなく想像はできたでしょうか。

 

ストロークのように動作が大きくなく、相手の力を利用して返すショットな分、繊細さが要求されるショットでもあります。

まずは当てるだけ。確実に当てる。真ん中に当てる。それができるようになったら次はフットワークです。

ボレーの性質を理解して、徐々にレベルアップしていきましょう。

 

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