テニスのバックハンドにおいて初心者が苦手を克服するには…の段

B!

バックハンドに苦手意識を持つ方は多いかと思います。

長年テニスをやっている人でもそうなのですから、初心者だと尚更です。

 

今回は苦手克服のためのポイントを書こうと思ったのですが、調べてみると技術的な話が多く、話が発散している。

技術的な話って、その人のレベルやプレースタイル、身体能力等などによってポイントになる部分が変わってきますしね。Aさんに当てはまってもBさんには当てはまらなかったり。

それに複数のポイントを押さえて同時にできてこそ価値のあるもので、一つだけ出来ても良いボールはいかない。腰はひねれていても打点が合わないとか、打点は合ってるけどフォロースルーが止まってしまうとか。

なので、個人個人に合わせてその人の問題点を客観的に指摘してくれるコーチ的な存在が必要なわけです。でなければ、自分で頭を絞って一つひとつ紐解いていくしかない。

 

そういうことを考えつつ、いつも一般論+自分の経験値を踏まえて、ポイント解説してみたりしてるわけですが、今回は特に初心者向けということで私の思うところメインで書いてみますね。

 

技術的な話をお求めの場合は以下からどうぞ。

カエル
軟式やってたやつでもそれはそれとして、硬式初心者なら両手バックから始めたほうがええで。全く新しい技術を身につけるつもりでな。変なプライドは上達の妨げにしかならんで。使えるとこだけ使えばええんや。

 

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敢えてバックハンドに回り込む

以前、フォアハンド編(というかバックハンドでも当てはまる当たり前のこと)を書きました。

 

まとめると、「脚を動かす」「身体全体をつかって打つ」「ミスを恐れない」の3つのお話でしたが、これはバックハンドでも当てはまります。

それを踏まえた上で、バックハンドの苦手意識を払拭するためにどうするか、また3つのポイントをお話していきます。

 

1つ目は「敢えてバックハンドに回り込む」です。

 

バックハンドが苦手な理由は、バックハンドを打つ機会が少ないからに他なりません。

初心者であれば、大抵はフォアハンドを覚えることから始めます。

そして次のステップとしてバックハンドを習いますが、ついつい慣れたフォアハンドで打とうとしてバック側のボールでも回り込んでフォアで取ろうとします。

そうするとますますバックハンドを打つ機会が少なくなり、意識がフォアに向いているからこそバック側にボールが来たときには反応が一歩遅れ、それによって引き起こされたミスによってどんどんどんどんバックハンドが嫌いになります。

 

とても悪循環です。

 

利き手側に来たらフォア、非利き手側に来たらバックで打つと、予め決めて臨みましょう。

むしろ、敢えてバックハンド多めに取りに行くくらいの意識で練習すると良いです。

ミスしても気にせずガンガンいきましょう。ミスしても前より良いボールが打てたなら、自分で自分を褒めてあげましょう。

 

自分の感覚を大切に

2つ目は「自分の感覚を大切に」です。

 

両手バックハンドは左手のフォアハンドだといいます。

右手は添えるだけ、左手でスイングするイメージが大事だと聞きます。

 

しかし、「いやいや何言ってんだ。右腕の引きが大事だよ。」というコーチもいます。

コンチネンタルグリップで握った右腕でラケットを引くような感覚でスイングするというわけですね。左手は面を安定させるのと、下から上にドライブをかけるためにつかう。

 

私は軟式バックから覚えたので、片手バックの感覚に近い後者のほうが打ちやすい気がしました。片手バックを左手で補強するイメージですね。

左手のフォアで打つと考えるとどうにも違和感があります。

 

このようにセオリーはあるものの、いろんな人がいろんなことを言いますし、人それぞれ感覚は微妙に違うわけです。

なので、あまりにもヘンテコなフォームでない限りは、自分の感覚にしっくり合う方法論を探してみるのがいいかと思います。

 

もっと言えば、その感覚は上達するにつれ変化していきます。

昔は違和感を感じていたけれど、慣れてきたことで違和感がなくなるわけです。

そうなってきたら、その時その時で更に上達するためには何が必要か、考えて練習していきましょう。

@スイッチヒッターのように両手持ち替えフォアで打てるようになりたい

 

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動きの制限を自覚する

前を向いた状態で、右腕を真っ直ぐ前にならえと伸ばします。

その状態で右腕だけをぐるっと横に回してみてください。身体に巻きつけるようにです。

すると、身体の右半分はほぼ180度回転するのに対し、身体の左半分は自分の身体がストッパーになって90度位しか回転しないことがわかります。

 

当たり前のことですが、これが3つ目のポイント「動きの制限を自覚する」です。

 

フォアは腰を回さなくても180度振れるわけです。

だから手打ちであってもある程度ボールを飛ばせる、飛ばせてしまう。ですが、振り幅やリーチが大きくなる分、当然安定はしづらくなる。

 

その反面、バックは90度しか振れないので、しっかりボールを捉えるためには腰の回転は必須です。

だから初心者には難しく、フォアのように手打ちでは打てない。しかし、慣れてくれば腰の回転を確実に使って打つ上に、振り幅が小さいためフォアよりも安定します。

 

(軟式での話ですが)私自身、バックには長いこと苦手意識がありましたが、慣れてくるとブレが少なく一定のスイングで打ちやすいバックのほうが安定するようになりました。

すると今度はフォアを打つのが怖くなって、できればバックで打ちたいと思うようになります。ですが、フォアのレベルが上がって、安定して強打できるようになってくるとバックの威力に不安を覚えはじめました。

腰や肩を入れて打っているつもりが、全然できていないことに気づくわけです。試合でバックにボールを集められると途端に厳しくなります。

 

このようにフォア⇒バック⇒フォア⇒バックと苦手意識は上達につれて移り変わっていくものです。

もちろん、均等に練習して均等にレベルアップする人なら得意も不得意もないのかもしれませんが、私のような初中級プレーヤーだと大体こんなものだと思います。

 

バック側は身体の動きに制限がある分、メリットもデメリットもあり、それは自分だけでなく相手にも適用されるものだということを覚えておいてください。

 

さいごに

初心者向けということで、バックハンドの入り口として知っておいて損はない話をしてみました。

 

バック側を狙われても苦にならないように、苦手意識があるならバックハンドを重点的に練習する。

人の言うことは素直に聞くべきだが、自分の感覚と擦り合わせて自分の言葉で言語化できるようにする。疑問があるならぶつける。コーチが正しいとは限らない。

フォア側とバック側の身体の動きの違いをよく考えて理解する。

 

バックハンドに慣れ親しんで愛着が湧くようになれば、苦手意識もなくなってくるのではないでしょうか。

 

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